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先天性の免疫不全

先天性免疫不全をご存知ですか?

先天性という言葉からわかるように、生まれながらにして免疫系に遺伝的異常を原因として、免疫機能が働かないという状態です。

特徴として、発がん、反復感染、感染症から重症への拡大、易感染性、日和見感染などがあります。

冒頭で、遺伝的異常といいましたが、X染色体にある遺伝子に関連していることから、女子よりも男子の方が多いといわれています。

免疫力 高める
例えば特徴の中にある、反復感染を例にすると…

一度かかっておけば大丈夫といわれている「水疱瘡」

症状は38前後の発熱と赤い発疹。
ひどい場合は口の中にできるということも…

大変なのは、水ぶくれが潰れた後の瘡蓋です。
(他の子供への感染を考えると、瘡蓋状態になるまで学校を休む方がいいでしょう)
また、かゆみがひどいと大変。


潜伏期間は3週間までといわれていますが、多くは2週間前後で落ち着くようです。

この水疱瘡も免疫不全の場合は、何度もかかってしまうということになります。
これが反復感染というものです。

ですので、感染症によって普通なら免疫ができ抵抗力がつくものが、何度も感染症にかかってしまうというリスクがあるということです。

では、先天性免疫不全の反対となる後天性免疫不全にはどのようなものがあるのでしょうか?

その代表的なものといえば、「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染」です。

中でも最も重い型といわれているのがエイズ。

エイズといえば、皆さんもご存知のとおりの恐ろしい感染症です。

リンパ球といえば、免疫機能においては欠かすことのできない大変重要な役割を担っている免疫細胞の一つですが、HIVウイルスに感染してしまうと…

リンパ球が破壊され続け、免疫力が完全に低下し、様々な感染病にかかりやすい体質になり、合併症などを併発します。

恐ろしい感染症といわれる所以は、最悪、死に至ることもあるということです。

このようにあらゆる外敵に対する免疫力が完全になくなることで、様々な感染症に対抗することができなくなってしまいます。