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対HIVとして免疫細胞に期待

今回の研究によると…

アカゲザルに風邪ウイルスをベクターとして使用。

その結果、米医療用医薬品大手メルクのワクチンとは異なり、T細胞がHIVの近縁に当たるサル免疫不全ウイルス(SIV)の撃退に役立つことを突き止めました。

また、ここに致死量にあたるSIVをサルに注入したところ、ウイルスの複製が抑制されたのと同時に、サルは感染後500日以上に渡って健康状態を保ったとされます。

今回使用されたT細胞ワクチンは、ポリオワクチンや天然痘ワクチンのような予防効果はないものの、ウイルス感染を抑制することと感染細胞の退治をキラーT細胞に担当させることで“治療効果があるワクチン”として期待されているそうです。

1981年に初めて症例が報告されたエイズ。
原因ウイルスとしてHIVウイルスが早くから特定できたことから、ワクチンの早期開発も期待が高かったものの、現時点においてはワクチンの臨床試験が行われたのは50人に過ぎていません。

また最終段階の第III相まで遂行されたのはわずか2人。
いずれも結果的には失敗に終わっているという状況。

ワクチンは抗体を投与する方法がとられていましたが、至る所で突然変異を引き起こすHIVウイルスではほとんど有効性がないということがわかっています。

そんな中、現在では免疫細胞を導入する方法に主眼が置かれ、世界では約30種類に及ぶエイズワクチンの臨床試験が行われています。


※情報元は(c)AFP