肝臓がんの症状・予防
肝臓がん(肝臓癌)の症状
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているように、
初期の肝臓がんには特有の症状は少なく、
肝炎・肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が主なものです。
肝硬変とは肝炎ウイルスなどにより肝細胞の破壊が進み、
肝臓全体が萎縮してしまうことで肝機能が低下した状態をいいます。
多くの場合血小板の数値が10万程度と低くなっています。
肝硬変により肝機能が低下し、エネルギーの代謝や毒素の解毒といった
肝臓の働きが悪くなってくることにより、
「食欲不振」や「全身の倦怠感」などの症状が現れてきます。
肝機能の低下がさらに進むと、
血管やリンパ管から漏れ出した成分が腹部に溜まる
「腹水」という状態が出てくることがあります。
腹水は栄養成分であるため,むやみやたらと抜くと体力の低下が起きますので慎重にすべきです。
肝臓がん(肝臓癌)が進行すると手足や顔、
白目の部分が黄色くなる「黄疸」が現れることもあります。
さらに肝臓が腫れて血管を圧迫することで
肝臓に送られる血液が胃や食道などの静脈に大量に流れるようになると
静脈がこぶのように大きく膨らむ静脈瘤ができることがあります。
静脈瘤が破裂すると「吐血」や「下血」を起こし、命を落とすことがあります。
肝臓がん(肝臓癌)では血液が脾臓に流れ込むことで
赤血球が壊され「貧血」になることもあります。
貧血になるとめまいや冷や汗、脱力感などの症状が出ます。
肝臓に血液を運ぶ血管のうち門脈が詰まると、
小腸や大腸に血液が溜まり、腸がむくんでしまうことで
「便秘や下痢」が続くことがあります。
さらにがんが進行した状態では大きくなった肝がんが破裂して
出血し「腹痛」を起こすこともあります。
みぞおちあたりにグリグリとした「しこり」が現れることもあります。
肝臓は多少調子が悪くても症状が表に出にくく、
気づいたときにはかなり進行していることが多いので、
日頃から肝臓をいたわることが大切です。
肝臓の働きは主に、栄養の代謝と有害物質の解毒にあります。
肝臓をいたわるためには、良質なたんぱく質をしっかり取ること、
ビタミン、ミネラルが多い 栄養バランスのとれた食事に心がけることです。
そして、日頃から酒量の多い人はアルコールを控えること、
糖質や脂質の取りすぎには十分に注意すること、
さらには化学薬品(合成着色料、保存料、食品添加物、農薬、防腐剤、医薬品等) の摂取をできるだけ控えることがとても大切です。
肝内胆管がんにも症状は特にありません。
肝内胆管がんは浸潤性の強いがんであるため
じわじわと肝臓の出口付近にある胆管に しみこむように
拡がり胆管が閉塞してしまい、黄疸が起きます。
肝内胆管がんは非常に見つかりにくいがんであるため、
症状が出てから発見されることも珍しくなく、進行している場合が多いがんです。
しかし、今は医学の進歩で、
直接肝臓の癌の部位に抗ガン剤を注入する治療が、
効果をあげています。