食道がんについて
食道がんについて
食道がん(食道癌)の発症率はがん全体で10番目であり、
それほど多いがんではありません。
食道がん(食道癌)が発症する人は
50歳代ころから急速に増え始め60歳代がピークとなります。
また、男女比では10対1と圧倒的に男性の患者さんが多くなります。
「タバコ、お酒、熱い食べ物を良く食べる」
これらは食道がんの発生のリスクを高める危険因子であり、
男性に当てはまる場合が多いためであると考えられています。
食道の内壁は粘膜で覆われていて、
食べ物が通りやすいように粘液を分泌しています。
食道がん(食道癌)のほとんど95%程度は
この粘膜表面にある扁平上皮細胞から発生する
扁平上皮がんになります。
食道がん(食道癌)には他に腺上皮から発生する腺がんもあります。
食道がんのうち腺がんは、胃液が食道方向へ逆流することで起こる
逆流食道炎が大きな原因になっていると考えられています。
日本人には圧倒的に扁平上皮がんが多いのですが、
欧米では腺がんが半数以上を占めており、状況が異なっています。
食道の内壁は粘膜(粘膜上皮層、粘膜固有層、粘膜筋板)、
粘膜下層、固有筋層、外膜という6つの層に分かれていて、
どこの深さまでがんが進んでいるのかによって食道がんの進行具合が決まります。
食道がん(食道癌)は内壁の粘膜表面にできて、
大きくなってくると筋層に入り込み、
さらに大きくなると食道壁を超えて周囲にある
気管や大動脈、肺、心臓などに浸潤していきます。
また、食道内壁や周囲にあるリンパ管や血管にがんが転移すると、
それらの流れに沿って離れた場所に転移していきます。
首のリンパ節や腹部リンパ節、肝臓、肺、骨などに転移することがあります。