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LDL値が正常でも危険!?「心筋梗塞」になるワケ
悪玉コレステロール(LDL)は、狭心症や心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こす最も大きな原因です。
この悪玉コレステロールの数値が"高い"とされるのが「140mg/dl以上」。これは一般的に広く知られていることです。
しかし、コレステロールの値が140mg/dlより低い場合、つまり基準値であったとしても冠動脈疾患を発症することがあります。これは、超悪玉コレステロールが原因で引き起こされます。
※超悪玉コレステロールとは?
超悪玉コレステロールとは、通常の悪玉コレステロール(LDL)より粒子が小さい小型の悪玉コレステロールです。LDLよりサイズが小さく、血管壁に入り込みやすい。分解されにくく酸化しやすい。
動脈硬化を進行させてしまいます。
血中に超悪玉コレステロールがある場合、心筋梗塞が起こる確率が通常のおよそ3倍上がると言われています。
●超悪玉コレステロール(小型LDL)ができるのはなぜ?
コレステロールと心筋梗塞の因果関係
コレステロールが正常でない場合、それを放置しておくと病気に発展する可能性が高くなります。 心筋梗塞もそのひとつです。
血中のコレステロールが過剰になると血行を悪くし、動脈硬化を起こすことがあります。 動脈硬化をそのままにしておくと、更に心筋梗塞や脳梗塞に発展しかねません。 心筋梗塞は血流が止まることにより、心筋細胞を壊死させます。発作を起こして心停止ということもあり、最悪の事態に陥ることがあります。
心筋梗塞の発作を予知するのは難しく、突然発作が起きたりする為、その手前で予防するのが大切になってきます。
悪玉コレステロールが増えてしまう原因
悪玉コレステロールが増える原因は、生活習慣にあります。
一番大きな原因は「食事」にあると言えます。
昨今の日本では、魚類より肉類の多い食事。ライフスタイルが欧米化していて、悪玉コレステロールの値がとても高くなってきているのです。
加えて運動不足。これにより、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などの病気も発症するようになります。
●日本人の死亡原因の2位と3位は、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化を原因とする病気
『3660万人』
実に、日本人の1/3がコレステロールの数値が高いという厚生労働省のデータが出ています。
そして、中性脂肪が高いとされる人数は4,000万人に及びます。
つまり、3分の1の日本人は、「高脂血症」であるということです。
(※善玉コレステロールの値が低すぎる場合も高脂血症と診断されます)
高脂血症は、改善されないままの状態が続くと・・・
コレステロールとメタボリック・シンドローム
メタボリック・シンドロームという言葉は、よく耳にします。
略してメタボと言っていますが、おなか周りに脂肪が溜まる内臓脂肪型肥満のことで、コレステロール値が高い場合と同様、生活習慣病につながる可能性が高いのです。
最近は子供のメタボも増え、子供の肥満はそのまま成人に移行する危険があります。
メタボの原因としては偏った食事、運動不足やストレス、喫煙などが考えられ、コレステロールが高くなる原因とも重なっています。 ですからメタボに気をつけた生活は、そのまま適正なコレステロールを保つことにつながります。
メタボ対策はコレステロール対策にもつながり、食事療法と運動療法が一般的です。
肥満がもたらす高コレステロール
肥満は、生活習慣病など多くの病気につながる要因になります。コレステロールが高い場合も、肥満である場合が多いのです。 肥満は運動不足や食べ過ぎといった場合が多く、コレステロールが高くなりやすい生活習慣といえます。ですから肥満の解消は、コレステロールを下げるのに有効となります。
肥満で問題になってくるのはただ体重が多いということではなく、体脂肪が多いということが問題になります。
そして体脂肪には、皮膚の下に蓄積される皮下脂肪と内臓の周りにつく内臓脂肪があり、怖いのは内蔵脂肪が多いタイプの内臓脂肪型肥満の場合です。
コレステロールと動脈硬化の関係
動脈硬化の原因のひとつとして、コレステロール値が正常でないことがあげられます。 血液中のLDL(悪玉)コレステロールが増え多くなり過ぎると、動脈の壁にくっつき、動脈が厚く硬くなり、動脈硬化を引き起こします。
HDL(善玉)コレステロールが減ると、本来のHDLの働きであるコレステロールの回収が間に合わず、結果LDLが増えることになり、やはり動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化になると、血管の内部が細くなって血行も悪くなり、しまいには閉塞を起こすこともあります。
そうなると、それが脳の場合は脳梗塞を、心臓の場合は心筋梗塞を発症させてしまうのです。
コレステロールと中性脂肪をチェック
血液中の脂質が多過ぎると、生活習慣病の脂質異常症(高脂血症)という病気になります。
血液中の脂質とは、コレステロールや中性脂肪のことです。 中性脂肪は皮下脂肪として体に蓄えられるもので、必要な時にエネルギー源として使われます。
脂質異常症(高脂血症)には3種類あります。
コレステロールのみが高いと高コレステロール血症となり、中性脂肪のみが高い場合は高中性脂肪血症となり、両方高い場合は高コレステロール高中性脂肪血症を発症することになります。
コレステロールと高血圧の関係
コレステロールが高い場合、血圧上昇にも影響を及ぼすことがわかっています。 そして動脈硬化を引き起こす要因にもなります。
高コレステロールの場合、腎臓から分泌されているレニンという酵素の分泌が活発になり、その作用でアンジオテンシンⅡの分泌が強まります。 アンジオテンシンⅡは血圧上昇に影響するホルモンの為、血圧が上昇しやすくなるのです。
血圧、コレステロールの両方が高い場合、高血圧を発症させるリスクは普通よりも3.1倍になるというデータもあります。